■分からない愛は、依存愛の可能性も・・・
恋愛依存をテーマにしたカウンセリングでは・・
「彼に愛情があるから離れられないのか、情があるから離れられないのか、自分でも分からない」
というお話を聞くことがあります。
情と愛情の違いですが、どちらにも「情」が含まれていますが、この「情」って
付き合いが長かったり、思いやりを持てる相手であったり、何かしらの感情を持てる存在であれば
「情」が湧いてくるというのは、人間として自然なことなのかもしれません。
友情にも「情」ってありますもんね(^ ^)
でもここでの問題というのは、情や愛情の違いが分からないことよりも
相手に対して、自分がどう思っているのか「分からない状態になっている」ことかもしれませんよね・・・
何故、分からない状態になってしまうのか?
依存という観点で説明すると
「分からない」と思っている状態が、依存が含まれている可能性があります。
それはなぜかと言うと
「情で別れられない」とおっしゃるクライエントさんの方が恋愛依存症を克服されていく過程の中で
アッサリ別れてしまう事があるからです。
アッサリと別れる頃には、「あぁ。。実は情ではなかった」と判断できますが
情という名の依存が含まれている状態だど、自分を客観視することが難しいので
分からなくなってしまうのかもしれませんね(^ ^;)
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■依存と愛情の見分け方
依存と愛情の違いをどこで見分けたらいいのか?
依存的に好きの状態をとても簡潔に言ってしまうと
①彼を自分の思う通りにしたい思いがあるか?
②自分の思う通りになるから、彼が好きなのか?
”自分の思う通りに”
この思いが含まれているかどうかがポイントになります。
例えばどんな状態なのか?
①の場合・・・
「好きなら私の事をもっと気にかけて!」
「1日に1回はメールか、電話をして!」
「私が会いたい時にあって!」
「私が困っている時は心配して!」
こうして相手に対して、自分の思う通りに動いてくれる事を強く求めたり
もしくは
「彼女を優先するべき」
「誕生日は必ずお祝いするのが普通だ」
「忙しくても、トイレに行く時間があるわけだから、一言くらいLINE送れるでしょ」
彼女ならとか、恋人ならとか・・・・
「こうするべき」
「普通でしょ?」
「当たり前でしょ?」
相手に対して、自分の価値観を強要したくなったり、してしまったり・・
自分の思う通りになるように仕向ける(コントロール)のも、そうですね。
②の場合・・・
自分の思う通りにならない彼に対して
「私は彼のことが本当に好きなのか分からない」
「彼は私の事を大事に思ってくれてない」
期待に応えてくれる=愛情という捉え方があるため
「もっと自分にあった男性を探そう」
「他の出会いを探してみよう」と他の男性を求めていく
もしくは
「人間として約束を守れないのは問題だから、彼も困るだろうし、約束を守れるように正したい」
あなたのために・・と言いつつも、自分のために相手に変わってほしい
など、このような状態は
”依存が含まれた好き” と言えると思います。
では純粋な好きって、どんな状態なのか?
・思う通りにしたい思いが無い状態
・そのままの相手を好きと思える状態
・自分も相手も正しいと思える状態
自分にとって都合の良い面だけを見た相手ではなく
そのままの相手を見て、許せる事が出来たり、微笑ましいとか、愛おしいと感じるかどうかなんですね。
よく私が使う例ですが、家族として生活する動物、犬や猫に抱く感情は、純粋な好きの状態だと言えると思います。
ですので、情と愛情の違いが分からないと悩む方は
まずは自分の中にある「情」には、どんな感情が含まれているのか、見つめてみてください。
本当に情なのか?
それは依存的な情が含まれていないのか?
自分の思いに気づいていくと、自分の中の曖昧な気持ちが何なのか、見えてくるかもしれませんよね(^ ^)
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★編集後期
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もう一つ、
情と依存の違いを説明すると
例えば、情を持った相手との別れは
慣れ親しんだ関係から離れる寂しさ、失う寂しさを感じることはあるかもしれないですが
依存を持った相手との別れには、「苦痛」が伴います。
離れると考えた時に、「一人ぼっちになってえ寂しい」とか「次の相手が見つからない不安」とか
このような不安な気持ちが出てくる場合は、情という感情の裏に、依存が隠れているのかもしれませんね。
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【記事執筆者:心理カウンセラー畠山ユキ子】
2011年から心理カウンセラーとして、4700件以上(2022年現在)のカウンセリングを実施
主に愛着障害、毒親、機能不全家族から生じる生きづらさ、心の傷や問題
親子問題や恋愛関係などの人間関係のご相談を現在も受けています。
過去にはマスメディア出演等の活動経験も有り。