■自分を変えられるのは「自分」
愛着障害や恋愛依存症や、
アダルトチルドレンの克服カウンセリングでは
じっくりお話を聴かせていただき
クライエントの方からご希望がありましたら、インナーチャイルドセラピーを取り入れつつ
依存を弱めたり、克服までの回復のお手伝いをさせて頂いています。
私がそれぞれのクライエントさん対して、
心の状態を見つつ、取り組む内容に大きな違いはないのですが
当然ですが、効果のスピードに個人差があるなと感じることはあります。
実際にカウンセリングやセラピーを受けた方の体感として多いお声は・・
●こんなに力が入ってたのか?と思うほど心が楽になりました
●自分の中に芯が出てきた感覚がします
●なんだかわからないけど、気持ちが落ち着きました
●はじめて人前で泣いて、泣くほど我慢してた自分に気づきました
●とにかく頭がスッキリしました!
●周りから雰囲気が柔らかくなったと言われることが増えたました
●肩に背負っていた執着みたいなものがとれて、これからは自分を大切にできそうです
●はじめて自分を許せる気持ちになりました
●あれだけ彼に執着してたのが、なんだったんだ?という感覚です
などのご報告をいただいております。
効果や変化の違いが出てくるのは、
私の力不足もあるのでしょうし、これからも技術向上のため、勉強は続けていきますが
自分を変える側にも何か違いがあるのではないか?と、思うこともあり、効果や変化が早い方から分析してみました。
依存の克服に向けて取り組む方は、
「今の自分」と照らし合わせながら確認してみてください(^ ^)
①依存の克服が進みやすいAさん
☑︎ 自分の問題として捉えている
☑︎ 相手を変えるための克服ではなく、自分を変えて楽になるための克服という意識を持っている
☑︎ カウンセリングを受ければ自動的に治るという他人任せではなく、カウンセラーを使って自分で良くなろうという意識を持っている
☑︎ 伝えたアドバイスを必ずやる、メモる
自分でやってみて、疑問が出てきたら次のカウンセリングで質問する意識を持っている
☑︎ カウンセリングの時に「自分の◯◯な感情や考えが気になるので一緒に考えてもらえますか?」「これが最近のテーマなので分析お願いします」と、自分なりに自己分析してからカウンセリングを使う意識を持ってる
☑︎ 素直さを持っている
☑︎ 自分の心の変化をノートに記録している
☑︎ 今すぐ、即効で…というよりも、時間をかけてでも自分と付き合っていこうという姿勢を持っている
これから共通していましたが、どうですか?
いくつ当てはまりましたか(^ ^)
②依存の克服が進みにくいBさん
とても完結に言ってしまうと
●防衛が強い
●誰かのせいにしたい
●プライドが高すぎる人
(回避依存傾向強い状態)
プライドが高すぎる状態の方は
<自分の方が正しい、相手は間違っている>
という姿勢をなかなか崩せない部分がありますから、他人の意見を素直には受け容れられないところがあります。
依存の克服は、
他人の考えを変えるためのものではなく
自分のための克服ですから
自分自身で成長していこうという気持ちがなければ、どんなに優れたカウンセラーを探し続けたとしても、自分が楽になる日は遠のいてしまいます。
■変わることに対して怖がりさん
もう一つのケースは
恋愛依存症を本気で克服したい!自分を変えたい!と言葉では言いつつも
無自覚のところでは
「本当は変わりたくない」
「変わる必要ない」
と、恐れを抱えている人ですね。
誤解しないでいただきたいことは、
人間は変化を嫌う生き物なので、「こわい」と感じること自体は自然なことなんです。
恐れがあるから克服できないことはないですが、強過ぎてしまう場合
人は誰かや何かのせいにし、大事な問題から目を背けたくなってしまうので
依存を抱える人にとっては、
自分を守ることはできても、本当に望む幸せには届きにくくなってしまうんですよね。
ですので、大切なことは、
自分の本心に気づけるか、流すのかで、大きな違いがあるかもしれません。
クライエントさんの中には
「先生が言ってることは分かる!納得できるけど、いざ治すのはコワイ、自信がないんです…」
こんなふうに正直に言ってくださる方もいらっしゃるのですが
このような方は、ご本人次第で改善の可能性が広がるのになぁ〜と感じています。
なぜなら、カウンセリングを受けながら、
「ホントはコワイー!!」ってなかなか言えないですもんね。
恐怖を感じてしまう人に、私からお伝えしたいことは、恐れを感じてもいいってことです。
まずは恐れを感じる目の前の自分の気持ちを認めてあげてください(^ ^)
カウンセラーに言いにくいのなら
それもOKですから
せめて自分の中では
怖さを感じてないフリはせず
「本当の自分の気持ち」を感じてくださいね。
本当の気持ちとは
<恐れを感じている自分>です。
愛着障害や恋愛依存症を克服することに限らず、
克服する=よりよい自分に成長するというのは
自分の【考えや価値観】を変えていくことですから、簡単なことではないと思います。
それに人が大きく自分を変えようとしている時、自分の殻を破ろうとする時って、
慣れないうちは心の混乱や痛みが生じます。
なぜなら
小さい頃から、これで自分を守れたはずの考え方や価値観から
今の大人の自分が生きやすくなる考えや価値観に変えようとするわけですし
おまけに、自分が変わることで、
これまでと違った人生に変えちゃうくらいのことをやっていくわけですから
当然ちゃっ、当然ですよね(^-^;)
こわい!やりたくない!
逃げたい!彼がわるい〜〜!
母親がわるい〜!父親がわるい〜〜!!
という表現をしながら
心が抵抗する時期があったり
(※記憶の傷が深い人ほど、強く抵抗しようとします。)
良くなったと思ったり、
戻ったように感じる時期があったり
こうして一歩進んで二歩下がるのくり返しをしながら進んでいきます。
自暴自棄や、不安定になる時期もあるかもしれませんが、それも含めて「克服」なんです。
自分一人で克服することは簡単ではない・・・
だからこそのカウンセリングなんですよね。
(注意:知識だけのカウンセラーではなく、依存症を克服しているカウンセラーかも重要なのでちゃんと見極めてください^^)
克服という長旅を、泣いたり、笑ったりしながら一緒に進んでいきましょう〜〜♪
____________________
★編集後記
____________________
「どうしたら依存を克服できますか?」そう聞かれることがあります。
ひとことで言うなら
「休むことはあっても、続けることを諦めない人」
私はそう捉えています。
諦めないというのは、自分の未来の可能性ですが、どれだけ信じて進めるかがカギかもしれませんね(^-^)