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苦しいだけの恋愛はやめたいのに、やめられないのは何故?


■苦しい恋愛が自分の ”居場所” になっていることも・・・


 

 

「苦しいのは嫌だと思っているのに、あえて自分から苦しい恋愛や状況を選んでる気がします。」

 

 

このような複雑な思いをクライアントさんが話されることがあります。

 

  

頭で考えると苦しいのはイヤだし、苦しい恋愛は楽しくないと思っていても

 

 

なぜ  ”辛い、苦しい”  恋愛から離れられないのか?

 

  

例えば恋愛なら、

自分が苦しむ相手と分かっていても離れられなかったり

 

自分が望む恋愛や幸せが手に入らない相手を選んでしまったり

 

 

何もしなければ穏やかなはずが、自分から不安な状況を作り出したり

 

 

自幸せから遠ざるように仕向けてしまったり・・・

 

 

自分のことなのに、他人事のような・・不思議な行動心理ですよね。。

 

 

そんな私も遠い過去の恋愛で、

暴力を振る人と付き合っていた時は

 

 

職場の先輩に、「あなたは自分から苦しみに飛び込んでいるように見える。私なら自分がかわいそうでそんな男と付き合えない」

 

 

こう言われたのを今でもはっきりと覚えています。

 

 

当時は「自分がかわいそうって何?自分で自分にかわいそうなことをしてるの???わからない…。」というのが正直な気持ちでしたが・・・

 

 

今なら両方の気持ちがよく分かるのですが、依存的な恋愛をしない人からすると

 

 

「ツライツライ」って訴えてるのに、付き合ってることの方が不自然に見えるのでしょうね。。(^ ^;)

 

 

 

当時の私も辛い苦しいと言いながらも、心のどこかではその場所(苦しい自分)に居心地の良さを感じてたと思います。

 

 

ではなぜ、心穏やかだったり、安心する自分よりも、苦しくなる自分を選んでしまうのか?

 

 


■過去の親しい人との経験が影響する


 

例えばですが、自分の心が楽や安心感を感じられる状態って

 

 

<心地よさを味わってる状態の自分> ですよね。

 

 

心がラクだなぁ〜を味わうことって、快適、安定、安心、安全、幸せ…などにもつながると思うのですが

 

 

自分が安心する状態を選べない人というのは、見方を少し変えると

 

 

辛い苦しい自分の方が居心地がいいんです。

 

 

ほとんどの人が無自覚ですが、心が楽になっては困る理由が何かしらあるから辛い状況を自ら選んでしまうわけですね。

 

 

これを聞いて、「苦しいままが居心地が良い?」

 

 

「いやいやそんなこと思ってるわけがない」って思う人もいるかもしれません。

 

 

過去の私も最初はそうでしたし(^ ^;)

 

 

でも実際にカウンセリングで対話をしていくと、ほとんどの方が

 

 

<自分が幸せや安心感を感じる状態>を想像してみた時

 

 

・イメージが湧かない

 

・いざ楽になると困るのかも

 

・楽な自分ってつまらないかも

 

・楽そのものが分からない

 

・楽になった先が想像つかない

 

・楽になってはいけない気がする

 

 

このような感想が返ってくるんですよね。

 

 

だからと言って、必ずしもイコールとも限らないですが

 

 

ただ言えることは、「自分の心が安心した状態」になった経験がなければ

 

 

実感として分からないとか、イメージが出てこないのは自然な話かもしれません。。

 

 

人間の本能としては、「自分にとって、何が快適で安心なのか?」知っているはずですが

 

 

体感として経験がなければ、それはある意味、何が起こるか分からない未知の世界だと捉えているから

 

 

同じ場所にいた方が安全だと、錯覚してしまうのかもしれませんね。

 

 

この経験をどの時期に学んでおく必要があったのかと言うと、一般的には幼少期の家庭環境の中ですが

 

 

 

例えば私の家庭環境で言えば

 

 

父親が酒乱でしたので、いつ暴れるか、いつ機嫌がわるくなるのか分からない

 

 

いつ母親が怪我をするか分からない、いつ母親が出て行くか分からない環境だったので

 

 

そんなサバイバルな日常が当たり前過ぎて

 

 

「安定」した環境で、安定した人間関係を学ぶ機会がなかったんですよね(^ ^;)

 

 

家庭の中が安心感に包まれ、快適で心休まる場所というよりも

 

 

常に不安定、ドキドキ、スリル的な刺激

危険、緊張モード、戦い、逃げる

 

 

これが自然で当たり前だったんです。

 

 

それが親しい人との関係では、「ふつう」のことと無意識に学習したわけですね。

 

  

そうやって人は、過去の人間関係の経験から学習したことを応用するかのように

 

 

その後の人間関係でも、家族と似たような関わりや居場所を求め

 

 

同じような関わりを求めてしまうのです。

 

 

(恋愛に限らず人間関係にも出る方もいます。)

 

 

 

ではここから抜け出すために、安心感を受け入れるにはどうしたらいいのか?

 

 

まずは、自分の中のそういう部分を深く知っていくことです。

 

 

焦って無理して安心感の中に飛び込む必要はありません。

 

 

理屈ではそこにいても幸せになれないと分かっていても

 

 

今までの自分からすれば、「生き抜けてこれた場所」で、故郷みたいな場所ですからね(^ ^)

 

 

「あっ、不安が自分の居場所になってたんだ〜」ということを自覚したこと自体が『進歩!』ですから。

 

 

心の回復って、こういう進歩の積み重ねですから

 

 

今の自分を丁寧に認めてあげてくださいね。

 

 

自分一人で抱え込まれてる人、苦しいだけの恋愛をやめたい方はいつでもご相談ください(^ ^)

 

 

 

 

 

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【記事執筆者:心理カウンセラー畠山ユキ子】

2011年から心理カウンセラーとして、4700件以上(2022年現在)のカウンセリングを実施

主に愛着障害、毒親、機能不全家族から生じる生きづらさ、心の傷や問題

親子問題や恋愛関係などの人間関係のご相談を現在も受けています。

過去にはマスメディア出演等の活動経験も有り。

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