■上手くいかない原因とは?
「恋愛だけがうまくいかない」という方からのご相談は結構多いのですが
なぜ、上手くいかないのかということを話し合っていくと
●恋愛すると好きな人に対して、依存的な自分になってしまう
●感情のコントロールが難しくなる
●好きな人に対して、傷つく怖さから回避的な態度になってしまう
という共通点があります。
この「依存」というものは、相手に寄りかかるという意味だけではなく
依存的な感情と依存的な考え方(捉え方)があって
恋愛対象だけに出る方もいれば、仲の良い友達、職場の上司同僚など
対人関係にも出てくる方もいらっしゃるので
恋愛限定とも限らないんですよね〜
(友達から依存されやすい…という人もいます^^;)
<参考記事>
主に、親しい存在に対して表れやすいですが、知らない他人に対して表れることもあるので
誰に出るのか?出やすいのか?人それぞれ違いはありますが
恋愛相手だと特に分かりやすく表れるので、自覚しやすいのかもしれないですね。
恋愛依存の人が分かりやすく表れる依存感情として多いのは
”恋愛相手からの安心感が欲しい”
(私に安心を与えて〜〜〜〜!!)
この思いですが・・・
恋愛依存の人からすると
彼からの安心感は
他ではぜったいに満たせないもの
彼からの安心感があれば
何も要らない
代えがきかない存在からの
安心感…なのですが
これを「与えてもらえない!」って感じた時に
感情的になりやすく、
怒りをぶつけたり、別れると脅してみたり
彼が気に入る女を目指してみたり
尽くし過ぎてみたりと…
どうにかこうにか
相手をコントロールして
与えてもらおうとします。。。
こうして相手をコントロールしてまでも、自分を安心させて欲しい欲求が出てくるのは
「誰かに与えてもらわないと安心出来ない」
そう思い込んでいるからなんですよね。
その「誰か…」というのが、恋愛対象(恋人)になるわけですが・・・
「誰かに安心させて欲しい…」
この思いを冷静に考えてみると、不自然に見える部分ってないですか?
大人なら、自分で自分に安心感を与えることや、自分で対処する知恵を持てるはずなんですよね(^ ^;)
(できないことがダメ〜とかの話をしてるわけじゃないですからね^^)
そうは言っても大人だって人間ですから
誰かに安心させて欲しい、誰かに甘えたいって気持ちが沸くこともあると思いますが
相手をコントロールしてまでも、相手の気持ちを変えてまでも与えてもらえないと困るとしたら
これこそが
子供の欲求と同じ状態
なんですよね。。。
子供は親に与えもらうことが当たり前の存在であり、当たり前の時期ですから(^^)
でも大人なのに、
子供のような欲求が出るということは
大人の自分の中にいる子供の自分(インナーチャイルド)が、まだ満足しきれてない思いを抱えているからかもしれません。
その満足しきれてない感情を大人になった今も無意識の中に引きずっている状態というのは
子供の頃の思いを恋愛対象に投影している状態でもあるのですが
このような親などの近い存在から満たせなかった感情を今度は相手を変えて求めることを ”依存感情” と言います。
子供が親に求める安心感とは
例えば・・・
親の言うことを聞かなくても
嫌われない安心感
ありのままの自分の感情を出しても
変らず傍にいてくれる安心感
何があっても
見捨てないでいてくれる安心感
心配や不安があっても
気持ちを受け止めてくれる安心感
などがありますが、恋愛相手に過去の子供の自分の欲求を満たすことは出来ないですから
同じ彼に安心させてもらえても、持続力がなく満足しきれない
恋愛相手を変えても、同じような思いをくり返すという事が起こりやすいんですよね。
ですから未消化な依存欲求や、依存的な考え方を手放せない方ほど、恋愛(対人関係)がうまくいきにくい傾向があります。
なので恋愛対象以外の対人関係に依存が出ない方というのは
その相手に対して親を投影してない、親の代わりを求めてないからなんですよね。
依存的な欲求を求めてない相手だから
あるがままの相手を見る事ができたり
あるがままの現実を事実として真っ直ぐ
見ることができるのだと思います。
(多少不安に感じることがあっても、自分の中で対処できたり、サラッとしたものだったりで…)
これに依存思考が入ると・・
「連絡がこなかったら、このまま見捨てられるかも…」
「私のことが嫌いだから連絡しないんだ…」
など、事実とは別に、
偏った考えや苦しい感情が出てくると思いますので
恋愛だけがうまくいかない状態から脱却したい方は、根本的な原因を疑ってみるといいと思います(*^^*)
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★編集後記
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「大人なんだから…」
昔の私は20代の大人なのに、この言葉が嫌いだったんですよね〜
「大人じゃないもん!」と抵抗したくなる自分がいたのは、
子供のままでいたい自分がいて
それは私の中のインナーチャイルドが、
子供らしく過ごせなかったからこその抵抗だったのだと思います
チャイルドの声を否定せずに、
耳を傾けてあげてくださいね(^ ^)
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【記事執筆者:心理カウンセラー畠山ユキ子】
2011年から心理カウンセラーとして、4700件以上(2022年現在)のカウンセリングを実施
主に愛着障害、毒親、機能不全家族から生じる生きづらさ、心の傷や問題
親子問題や恋愛関係などの人間関係のご相談を現在も受けています。
過去にはマスメディア出演等の活動経験も有り。