価値観を押し付けてくる親と付き合うための考え方

    

「依存的な恋愛や人付き合いになる自分」から

卒業した人へ」

当ホームページ記事やInstagramよりも、もう少し深い内容は無料メルマガにて発信しています。無料メルマガご登録先はこちら



【記事執筆者:心理カウンセラー畠山ユキ子】

一般社団法人全国心理技能振興会  

認定心理カウンセラー:2011年から4700件以上(2022年現在)のカウンセリングを実施。愛着問題、毒親、機能不全家族から生じる生きづらさ、依存問題、恋愛依存、回避依存、共依存、心の傷やトラウマ、親子問題や恋愛関係などの人間関係のご相談を現在も受けています。過去にはマスメディア出演等の活動経験も有り。>>相談できるカウンセラーの詳しいプロフィールはこちら  

 

 


■親の価値観の「押し付け」を許しちゃってる?!


 

親に考えや意見を押し付けられることって、

誰でもされたくないことだったりしますが

 

カウンセリングの中でも

「押し付けてくる人」についての話題って、よく出てくるんですよね。

 

先日も「最近、自分の意見を強引に押し付けてくる人が苦手だなと思ってたんですけど、

久しぶりに実家に帰ったら母親もそうだったと気づいてしまって、そこから親とのやり取りがギコチナクなってしまいました」

 

という方がいらして、

私の親も同じようなタイプなので…

 

クライエントさんのお母さんとのやり取りが、

想像がつく場面ばかりでした(^ ^;)

 

よく話に出てくるやり取りは

 

・自分のやりたい仕事は全否定され、親が正しいと思う生き方を押し付けてくること

 

・「普通は〜」「みんなは〜」が基準で、人のやることなすことジャッジしてくること

 

・早く結婚しなさいと急かしてきたり、結婚相手の条件まで口出しされること

 

・親の服の趣味など好むものを聞き入れないと、ワガママだと理不尽に怒られること

 

・子育てや教育について口出しされること

 

 

きっとどれも、

親の立場からすれば

 

「親心」とか「愛情」とか「親切心」なのかもしれませんが

 

言われる側からすると、

ありがた迷惑と言いますか……

 

それはダメだからこっちにしなさいって

自分の価値観や考え方を全否定されているようにしか聞こえないですから

 

仮に正しい意見だとしても

気持ち良くは受け取れないですし

 

こちらを尊重してもらえないのは、

悲しいことかもしれせんね。。

 

このように、

押し付けてくる人というのは、良かれと思って言ってることがほとんどですが

 

言って伝わる相手ならいいですけど、それが難しそうなら、変わってもらう期待は持たない方がいいですし

 

こちら側が関わり方を変えていくのが一番早いと思います。

 

どう変えていくのか?

 

例えば

 

人に意見されても、押し付けられるまではされない人っていますよね。

 

別の言い方をすると

これ以上こちらから言ってしまうと

嫌な顔するだろうなという雰囲気がある人とか

 

極端に言えば

こちらの意見を伝えにくい雰囲気の人とか

 

この違いって、何なのかと言うと

ざっくりと言えば

 

「許してるか」「許していないか」

 

この違いなんです。

 

(言いやすい相手とか、人を見て押しつけてくる人もいます)

 

これを聞いてもほとんどの人が、

許してる自覚なんてないでしょうし、そのつもりもないと思いますが

 

相手の価値観や意見に対して気にするということは、相手の言葉に耳を傾けていることと

同じことになっちゃうんですよね〜

 

それが許しちゃってることにも繋がるわけですが、なぜ無意識に耳を傾けてしまうのか?

 

 

・罪悪感

・愛情として受け取っている

 

 

主に、これらの感情が絡んでいることが多かったりします。

 

 

●罪悪感とは何か?

 

例えば

 

断ることへの申し訳なさ

母親を可哀想に感じてしまう人

 

相手に不機嫌になられることが

自分のせいだと思ってしまう人

 

 

●愛情とは何か?

 

幼い頃から親の価値観や意見を押し付けられてきた方というのは

 

嫌だなと思いながらも

小さい時は聞き入れるしかなくて

 

親の意見に「愛情」を乗せて

受け取っていた場合があります。

 

どういうことかと言うと

 

例えばお母さんの言うことを聞いたら

褒めてもらえたとか

 

お母さんの望む通りにしたら

笑顔になったとか

 

普段無関心なお母さんだけど

やんやんうるさい時だけ

唯一、関心を向けてもらえた

構ってくれているように感じたとかですね。

 

意見を押し付けてくるその場面での

お母さんとのやり取りが、

お母さんの愛情のように感じていたとしたら

 

押し付け自体は嫌でも

子供なら親の愛情は欲しいですから

 

押し付けと一緒に

受け取るしかなかった・・・

 

ということも考えられます。

 

(細かくは、人によって異なります)

 

 

ですので、こうやって話が進展していくと

 

クライエントさんの中には

「たしかに、意見を押し付けられるのは嫌だけど、一切、言われなくなると想像すると、ちょっと寂しいかもしれない…」

 

という本心に気づかれることも。。

 

どこかに寂しい気持ちがあれば、

やはり押し付けが嫌でも

 

何となく表情とか、言葉とか、雰囲気とかで「OK」出しちゃってそうですもんね(^ ^;)

 

 

少し余談ですが

 

愛情のように感じていた人というのは

反対に、自分の意見を押し通す側になってることもあります。

 

良かれと思って、パートナーに対して

あれこれ言いたくなっちゃう人ですね(^ ^;)

 

お世話好きさんや、

面倒見のいい人に多く見受けられます。

 

 

話を戻すと

 

子供の頃の経験によって出来上がった感情は、

改めて見つめ直したり、感情を癒したり、

捉え方の視野を広げていくような取り組みをしていくと

 

考えを押し付けてくる人に対して

客観的に捉えられる余裕が出てくるので

 

意見を押し付けてくる人があまり寄り付かなくなったり、そういう人が気にならなくなります。

 

その余裕が持てる心持ちになってからの方が

色々な対処法などを生かしやすくなりますので

 

どうしても押し付けてくる人に対して

 

心が過剰に反応してしまう人

ザワザワしてしまう人は

 

その心をまずは軽くしていく取り組みをしていくことです。

 

意見を押し付けてくる人とは対立したり、戦うよりも、その人よりも成熟した人間を目指すことをお勧めします。

 

その方が付き合ってあげるくらいの余裕で接しられるので、断然こころが楽ですよ〜(^ ^)

 

これはマウントを取る話しではなく、お互いに快適な付き合いに持って行く「コツ」です。笑

 

 




「依存的な恋愛や人付き合いになる自分」から

卒業した人へ」

もう少し深い内容は無料メルマガにて発信しています。無料メルマガご登録先はこちら



________

★編集後記

________

 

ちなみに現在の私と母の関係ですが

 

母親も歳をとり

昔ほど押し付けは弱まったと思いますが

 

私に対して口出しすることはあっても

”私にだけ”

一定のラインは超えなくなりました(笑)

 

私の中の受け取りたくないものは

受け取らないが

 

言葉にしてるわけでもないのに、

言葉の端はしに出ているのか…雰囲気で伝わるのでしょうか…

 

父には相変わらず、

あーでもないこーでもないと

母の言うことを聞かないと・・

愚痴ばかりです(^ ^;)

 

好きにさせればいいじゃんと心の中では思いつつも、まぁ、その感じで成り立っているなら

微笑ましい二人かなと思います。

 

 

     

 

■関連記事

 

「頑張るのがもう疲れた・・」気づくといつも疲れている人へ

 

「親の愚痴はもう聞きたくない」聞き役から降りる方法

 

幸せになる罪悪感「私だけ幸せになっていいの?